弊社ファミリーデーにて写真係。

小さいお子様方がたくさんいる場所は久しぶりだった。
彼ら、彼女らはご飯を食べている時だけは大人しいから、ご飯を食べている写真ばかりが撮れた。

連れてきた御家族と社長席に座って記念撮影という企画があり、そこでも写真係のお仕事。
社長の椅子は、もちろん一脚で、ご家族のうちの誰かが座って、他が周りを囲むような構図になる。
つまり、兄弟だったりすると椅子の取り合いが起こることもある。

とある、二人姉弟が少し揉めていて、それが治まるのを待っていた。
お姉ちゃんも弟くんもまだ小さいから、窮屈にならずに二人とも座れる。
しかしそれを弟くんはどうしても気に食わないらしく、大きな声でぐずり出す。

親御さんが「仲良く座りなさい」と言うことも聞かず、「ブーッ」と唇を震わせて挑発的な音を発したかと思えば
小さな体で、自分より大きなお姉ちゃんを押しやり
お姉ちゃんが耐えかねて椅子から降りると、弟くんはこれでもかと誇らしげな顔をしたのだった。

お姉ちゃんは何も言わなかった。というより、若干うつむいていたので、グッと堪えていたのだろう。
他の大人がいる前でみっともない姿を見せる弟と同じことをして、親に恥をかかせるなどするまいというような責任感さえ感じた。

私にも弟がいる。小さい頃はとても調子の良いやんちゃ坊主だった。
姉の私が攻撃的ではないことを良いことに、もので叩くことは日常茶飯事だった。

幼稚園に入って友達ができてからは、友達を交えて攻撃をしてくる毎日で、
宿題をしようにも紙が破られたり、机に置いてあるものを持っていかれたり、机に向かってものすごい勢いてものをぶつけて机を傷つけたりだったので、
今でも小さなやんちゃ坊主が集団になっていると、どうしても身構えてしまう。

それでどんなにしんどいと訴えかけたとして
「お姉ちゃんでしょ」で片付けられてしまうのがお姉ちゃんで、
そんなことばかりを繰り返していると、弟に関係なく自分の要求はなるべく押し殺して過ごすようになる。

ではそれが今にどう影響しているかといえば、
自分の要求をうまく伝えられないから、人と必要以上に話すことを拒むことがあったり
要求を自分の内に収めて何でも1人でやろうとするからそもそも人と一緒にいることを拒んだり
いわゆる”人嫌い”でいる原因の一つくらいにはなっていることだろうと思っている。

あの二人姉弟のお姉ちゃんが、私と同じようにならないでいてほしいと願うばかりで、
あるいはこれをご覧になったお子さんのいる方々が少しでもお姉ちゃんの大変さを理解されて、私の経験が少しでも人のためになればいいと思う。